じいちゃんと特別な関係だったと思っています。

リコはじいちゃんの恋人だった。いつも一緒。寝るときだって。
じいちゃんがいないとリコは
寂しそうな顔する。
じいちゃんのことふざけて
叩くとリコがわたしに怒る。
キャンキャン甲高い声で
吠える。リコはじいちゃんが
大好きなんだよね。
やきもきまで焼くんだよね。
じいちゃんもリコが大好きだね、本当に恋人のようだった。

たった四日間だったけど、あなたは私の初めての飼い猫だよ。

同棲を始めて間もない夏の日、仕事中の彼氏から電話が。
大はしゃぎで「猫飼うぞ!」。
仕事場の人が子猫を拾って、それを私達が飼うことになったんです。
大量の猫グッズと一緒にやってきた猫。
ほんとに小さくて、薄汚れてたけど可愛かった。
いまいち猫との接しかたが分からない私にもすぐ懐いてくれた。
私がベットで雑誌を読んでるとチョコンと横に座ったり。
遊びにきた彼の友達たちに人見知りして私の後ろに隠れたり。
異変が起きたのは四日目の夜。

愛犬「ビル」

私が物心ついた時から家にシェパードがいた。
名前はビル。近所に事件がおこったりすると警察がビルを借りにきたりしていた優秀な犬。
茶色の目でまっすぐな優しい目でいつも私の事みていてくれた記憶がある。
ビルは本当に大きくて、ビルと一緒にいると、大人しい私が何だか自分まで強くなるようで誇らしかた。
大好きで大好きでビルの小屋で一緒に寝たいと、両親を困らせた事もあった。
夏休み友達が遊びに来た時、些細な事でケンカしてしまい友達は帰ってしまった。
(お人形を頂戴といわれ断ったのが原因)
めったに吠えないビルの声が聞こえてびっくりして外にでた。
友達がビルに石を投げていた。走っていって友達を突き飛ばしてしまった。
ビルはその間ずっとほえていた。
幸い友人の怪我はうちみ程度ですんだが、当然私は両親と相手の両親からもこっぴどく叱られた。ただ、おばあちゃんは「○○子が理由もなくそんな事はしない」と言ってくれた。友達は複雑な顔でそっぽを向いていた。
次の日の夕方ビルの散歩に行った時、小川でビルが水を飲んでいるところをボ~っと座ってみていた。
ビルが隣に来ていつも通り横に座った。暑かったけど心地よくって離れたくなかった。
ビルの目の上には石をぶつけられた時の傷があった。
悔しくて悲しくて涙が出てきた。大声で泣いてしまった。その時ずっと私のほっぺをなめていてくれた。
その時「もう大丈夫だから泣かないで」と誰かが言った。
びっくりして後ろを向いても、どこを見ても誰もいない。
ビルの顔をみるとジッと私を見ている。
又「大好きだから泣かないで」って聞こえた。
れから家に帰って父や母にこの事を言っても笑って信じてくれなかった。
おばあちゃんだけは信じてくれた。
私が大学に入って、しばらくしてビルは死んでしまった。老衰でした。
それから動物を飼うことはなかった。
今思うと子供の想像力か、単なる幻聴か情緒不安定な時でそんな声が聞こえたのかと思う時がある。
でも幻聴でもなんでもいい。私を励まそうとした事は確かだった。
大学を卒業し、普通に就職、そして結婚した。
今年の結婚記念日に主人がプレゼントを買ってきてくれた。
首にピンクのリボンをつけたシェパードの子犬だった。
あの目、ビルの目。大泣きしてしまった。
私の泣きっぷりに主人はびっくりしてたけど理由を話したら「大事にしような」と言ってくれた。
現在私のお腹には7ヶ月の女の子がいる。
二代目ビルとお腹にいる子供が良い関係になれたらいいと思っている。