その言葉

近所の人はいつも優しく遊び相手になってくれるし友達もたくさんいた。
ただ授業参観は苦しかった。
そんなある日父が再婚し自分は父と暮らす事に。期待より不安が大きい…案の定だった。
子供が出来ると孤立する。距離をおいたのはこちらからだ。その空間にいるのがつらく
て、家族の存在が難しくて、毎日泣いた。
数年後…大好きなばあちゃんが入院した。
学校帰りにいつも寄って「病院は暇だ」と愚痴を聞いていた。
そんなある日ばあちゃんが優しい顔で「無理せんでいいよ。甘えたい時には甘えなさい。
ばあちゃんもじいちゃんもあんたの味方やけん。小さい時から強がって…我慢もしてきた
んやからばあちゃんはあんたのためならなんでもするよ。やからばあちゃんにだけは甘え
てね。」
その言葉が1番の救いだった。病室はとても静かで夕日が消える時間になっていた。
「もう遅いけん帰りな」
涙をこらえて病室を出た。自転車に乗って暗い道を家に向かってこぐ。一瞬気が緩み涙が

時計

昔はよく話したり祖父とはしてたんですが、高校になってから、ほとんど口も聞かない
し、たまにはささいな事で喧嘩までしていました。      あるとき、広告のチラシ
を見ていて、とてもかわいい時計を見つけました。買うにも値段が高いし、親に頼んでも
もちろん無理でした。           それから何日かして、学校から帰ってきた
私を祖父が呼び止めて、綺麗に包装してある箱をくれました。開けてみると、そこには時
計がはいっていました。そのときくれた時計は、ほしかったのとは全然違うし、若い子が
つけるものじゃありませんでした。祖父は  「時計欲しいいいよったけん、買ったんや
けどな」と言いました。      それから半年もせず、祖父は亡くなりました。  
 おじいちゃん、喧嘩ばっかりして嫌な事ゆーたりもしてごめんね!あの時計の時から七

温かいクリスマス

田舎で間違っても裕福じゃなかった
けど温かい食卓を家族7人で囲んでた
クリスマスだって…プレゼントはサンタさんのブーツにお菓子が入ってるのだけで、どんだけ嬉しかったか
サンタさんマジで居るって純朴に信じてたし、兄弟もそんな妹の夢を壊さない…今思えば優しい兄弟だョ
私…母は産むつもりなかったけど、じぃちゃんが産みなっせ、育てるけんと言ってくれたから産まれたの
有言実行…オシメも換えて、ミルクも飲ませてくれた
最近じゃ村のメンズいち高齢になり、やんわり痴呆だけど昇が好き
先に逝ったけどヨシメ、ありがとういつも共働きのお母さんに変わって躾もしてくれたし、甘えも許してくれたよね
今、私が夫婦二人幸せに居られるのはばぁちゃんの知恵のお陰
そう…私はじいちゃんとばぁちゃんが居たから幸せなんだ