頼ってくれていいんだよ

俺は高校にはいってすぐ父親を亡くした。
俺は一人っ子で母と二人の生活になった。
母は俺を養うために毎日働いていた。

俺もそんな母の姿をみていて、勉強を本気になってがんばっていた。
あまり人と話すことが得意ではなかった俺は休み時間も一人で勉強するような人間であった。
おかげで成績の面ではトップになることもしばしばあった。

そんな中で俺はイジメにあうようになってしまったのだ。
学校でつかっていたルーズリーフが消え、靴に水をいれられていたときもあった。
毎日学校にいくのが怖かった。怖いからこそだれにも先生にもいえなかった。
母にもこれ以上苦労させるなんてできずいえなかった。

そのような中で自分は何度も学校を休みたくなった。
だが母に不安をもたせるのは嫌だったからずっと耐えて母のまえではつらそうな顔はしないようにしていた。

そんなある日、母と夕食を食べている時だった。
母は俺に、「無理しないでね。頼ってくれていいんだよ。」と言った。

俺は、自然と涙が流れていた。それもいままでにないくらい。
母の苦労を知っていたから、申し訳なくて涙がとまらなかった。

泣いていてはっきりとしゃべれなかったが「ありがとう」と何回も言った。
たしかにイジメはつらかった。自分を変えるなんてできなかった。
でも一人でも自分のことを思ってくれる人がいたから今こうして生きていられるのだと思う。
「本当にありがとう」