茶碗

433 名前:もしもし、わたし名無しよ 本日のレス 投稿日:2005/04/26(火) 22:16:09
数か月前に俺は老人ホームへ三日間の実習に行ってきた。
俺は実習二日目に痴呆の婆さんの大切な飯茶碗を割ってしまった。すぐに婆さんの部屋に行き何度も謝った。
婆さんは、失敗は誰にでもある、話してくれてありがとうと言ってくれた。
そして実習失敗続きで凹んでいる俺を婆さんは励ましてくれた。
励まされた俺は婆さんと仲良くなり、たくさん話をした。
俺は婆さんにお返しをしたくて帰りに筆と画紙と婆さんが好きな花の柄の飯茶碗を買って帰った。
慣れない筆で画紙に見やすいようでかい字でばあさんに簡単なメッセージと花の絵を書いた。
それにしてもヘタ糞、才能ねぇな、俺…○| ̄|_
しかし痴呆の婆さんはさっきまで一緒だった俺の事も話も もう忘れてんだろうよ、なんとなくせつねえ。
次の日俺は婆さんの部屋に行き、飯茶碗ときたねえ絵手紙を渡した。
しかし、婆さんは前日の事なのに俺の名前や話した内容まで結構覚えていた。
これには職員も皆、驚いていた。
10分前に入った風呂の事さえ忘れてる婆さんなのにな…。
ヤベ…何だかちょっと嬉しい(*゚∀゚)=3
婆さんは俺のきたねえ手紙に嬉し泣きしだした。
会いにすら来ねぇ、息子夫婦がいつ迎えに来るか?と一日に何度も質問する婆さん…
俺のきたねえ手紙がそんなに嬉しいのか…泣けてくる。
思わずシワシワの手を握っちまったじゃねーか、この野郎ヽ(`Д´)ノ
三か月後俺はヘルパーとして施設に就職が決まった。
久しぶりにあの婆さんにも会いたくなり実習先に報告に行った。
しかし婆さんはいなかった…。
職員はあの婆さんは亡くなったと告げてきた…。 婆さんは後日、自分の部屋の壁に俺のきたねえ手紙を
職員に貼ってくれと頼んだそうだ。
茶碗は使わず毎日磨いて小型テレビの上に飾っていたそうだ。
そして亡くなる前日の朝飯を俺の飯茶碗をおろして使ったそうだ。
俺はその場で号泣してしまった。
……みんな見てるのに情けねえ。・゜・(ノД`)・゜・。
仕事も長続きしなかった俺だけどこの仕事だけは 長く続けようと強く誓ったよ