じいちゃんの命は儚く、大好きな桜と共に散ってしまった。

幼い頃、よくバスでじいちゃんの家に行った。バス停では、草履を履いたじいちゃんが
待っててくれた。

じいちゃんの髪の毛は真っ白で綺麗だね。と、子供なりに誉めたりした。
いつもじいちゃんの背中におぶさり、新幹線や電車を見て、そのうち寝ちゃってたな。

私の結婚が決まった頃、じいちゃんは体調を壊して入院してしまった。

病室でおめでとうって言ってくれた。
妊娠した時私の体を心配し、曾孫を楽しみにしてくれた。

でも出産して間もなく、じいちゃんは死んでしまった。ただ子供を見せられた事は良かっ
た。

私、じいちゃんから得たものは沢山あったけど、じいちゃんに何もしてあげられなかっ
た。ごめんね。

そうだ。桜の木を育てよう。