旅行に行こう

自分が高1の時に祖父が他界した。

その5ヶ月くらい前に、家族に祖父と祖母も一緒に旅行に行こうって言われたんだけど、そのときの自分はただ面倒だと言う理由で行かなかった。

それからしばらくして、祖父が入院したのだが、それ以前にも入退院を繰り返していたから、今回もまた退院するだろう、と思っていた。
旅行はそのときに行けばいい。

でも祖父は退院できなかった。

最期を看取ったのは、家族では自分と祖母だけだった。
そのときに病院へ行ったのも、ただ、その日の朝に母にたまには見舞いに行け、と言われたからだった。
だから、いつもみたいに見舞いをしてジュースでも買ってもらって帰るつもりだった。

病室に入ったときには、すでに最期が間近だったように思う。
その時は、正直泣けなかった。
何が起こったのかよく分からなかったし、あの祖父が死ぬわけないって思っていたから。
火葬して、お骨を拾ってやっと祖父の死を実感したように思う。

その後家に帰って、祖父が死んでから初めて泣いた。

最期をちゃんと看取れなかったこと、
あの時祖父と旅行に行かなかったことを、今でも死ぬほど後悔している。