強がりなばぁちゃん

ばあちゃんは立上がり、じいちゃんが「痛い…」と言うのに力強く足をさすっていた。「あんたがはよぅ治るように一生懸命しよっとたい」と怒り口調で言い、あまり滞在せずに出て行った。ばあちゃんはこれが普通で、私もばあちゃんは薄情だと思っていた。余命より何ヵ月も長く生きたじいちゃんは寒くなった時期に亡くなった…
お葬式、親族が集まり誰もが泣き、今もじいちゃんがここにいるかのように話は尽きなかった…その中、もちろんばあちゃんときたら涙ひとつ見せずたんたんとしていた…
火葬場に行き、スイッチをばあちゃんが押す事になった。スイッチを押したその瞬間、ばあちゃんはしゃがみ込み泣き崩れた…
寂しさを強がりで埋めていたばあちゃん。