出産する嫁に「しんじゃったらごめんね」と言われた

169:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/31(木) 17:06:55.38

先日、娘が生まれた 
妊娠中、正直俺は、腹のでかくなった嫁を見てもどこか他人事だった 
もちろん体調を気遣ったりはしたけど、出産なんて女ならできるだろうというか、 
みんなやってるんだから痛くても我慢しろ(そして俺は痛くないぜ)みたいな気持ちだった 
しかし陣痛がついた日から丸2日痛んだあげく、胎児が降りてきてないとかで緊急帝王切開になり。 
院長に告げられ病室を出たあとの嫁の顔色が真っ青通りこして真っ白になっていたので、いよいよやばいんじゃないかと思った 
盲腸も経験したことがなく、身内にも大病やったやつがいない俺と嫁。 
腹を切る、ということが怖くて怖くて、俺は一気にテンパった。 
しかし真っ白な顔色の嫁は、一言も怖いと言わず、俺の袖をぎゅっとにぎりしめて、がんばると言った。 
陣痛のあいだも、もういやだとか無理とかは、一度も言わなかった嫁。すごく痛そうだったのに。 
せめて励まそうと俺が怖い気持ちを隠していつも通り笑って「大丈夫!きっと出産の3割ぐらいは手術だよ」と 
適当なことを言ったら、嫁の目にみるみるうちに涙が。 
俺が何も言えないでいると、嫁は「しんじゃったらごめんね」と言った。 
そこで初めて俺は、なんてひどいことをしたんだ、と思った 

妊娠したのだって、生でやってみたいからとお願いしてやったらできただけで、 
別に子作りしようと思ってできたわけじゃない(もちろん妊娠して後悔はないけど)。 
こんなたいへんな思いをさせることになるなんて、理解してはいなかった。 
男なんて何もできない、と思った。 

つづく 

170:名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/31(木) 17:07:15.94

つづき 


手術室から出てきた嫁は、なんだか一気にやつれたみたいに見えた。 
そして、「赤ちゃん、生まれたよ」と小さな弱々しい声で言った。 
娘には悪いが、そのときはひとまず、娘のことは考えていなかった。 
ただ嫁とまた笑って会えたのが、本当に本当に嬉しくて涙が出そうだった。 
麻酔打たれたり腹を切られたりきっと怖かっただろうに、俺にまた笑ってくれたのが嬉しかった。 

3月に入ってからは、決算月で忙しく、嫁がいつも文句を言ってくる。言わないときはぶうたれた顔をしている。 
たまに困ることもあるが、あの日の嫁を思い出すと、何でもかんでも許せる。 
俺のために命を張って、怖い手術も乗り越えて、かけがえのない娘を産んでくれた。

嫁、愛してるよ。一生大事にします 
本当にありがとう