おじいちゃんはお父さん

離婚したのは私が3歳の時でした。
私達家族は、おじいちゃんとおばあちゃんの家に帰る事となりました。
おじいちゃんは普段は人にとても厳しかったけど、私にだけは優しく、私を特別に可愛がっていてくれたそうです。
母は借金のため、朝から晩まで掛け持ちで仕事をしていました。
母に会えない私は泣きじゃくり、そんな私をおじいちゃんは慰めながら昼間は2人で過ごしていました。
おじいちゃんは行事とかクリスマスとか、私の為にツリーを買って飾ったりしてくれていました。
後で母に聞いた話では、『父親が居ないからといって、○○に寂しい思いをさせたくない。父親代わりになる。』と言っていたそうです。
私はそれが当たり前だと思っていた事が悔しくてたまりませんでした。
おじいちゃんと一緒にお風呂に入り、おじいちゃんの膝の上でご飯を食べ、おじいちゃんの隣で寝て、時には怒られたけど私はおじいちゃんが大好きでした。
しかし、おじいちゃんは私が小学校4年の時に肺癌で死んでしまいました。
なんで?と、信じられなくて、でも現実は死んで冷たくなっているおじいちゃん。
あんなにいつも一緒に居たのに、おじいちゃんが死んだ時は逃げてしまいました。
おじいちゃんの死に顔が見たくなくて逃げましたが、母に『最後なんだよ』と怒られ、おじいちゃんの棺桶の所まで行きました。
やっぱり冷たかったけど、優しい顔でおじいちゃんは眠っていました。
最後に私はおじいちゃんにキスをして別れました。
おじいちゃん、私はもう二十歳になるよ。
おじいちゃんのお陰で今の私があります。
おじいちゃん、私は夢を見つけて今必死で頑張ってるよ。
おじいちゃん、一緒に生活出来て幸せだったよ。
おじいちゃん、おじいちゃんってまた呼びたいよ。