ある産婦人科で

お腹の中でこどもが死んでしまって、掻爬しなければならなかった時。
私と全く同じ状態の人と2人で同じ日に入院した。
手術の前の晩に、子宮口を開く為の処置をすることになって
覚悟は決めていたつもりだったのに、いざ処置してみたら
精神的に追いつかなくなってしまい
痛みと、口では説明できない大きなショックで
自分のベッドに戻るなり声を出して泣いてしまった。
相部屋で、他にも切迫流産の人とかも入院していたし我慢しなくちゃと思っているのに
でも口に手を当ててこらえてもこらえても嗚咽が止まらなくてどうしようもなかった。
ふと気付くとカーテンの隙間から一緒に入院した彼女が私を呼んでいて
「痛む?大丈夫?あまりひどいようだったら痛み止めもらった方がいいよ。」
とやさしく声をかけてくれた。彼女は私よりも痛みがひどかったようで、
看護婦さんが痛み止めを持ってくるのに間に合わずにトイレで吐いていた。
手術が終わり退院して何日か後の診察日。
待合室で彼女と会った。あの日泣いていた私のことを心配していてくれた。
彼女は今までなかなか妊娠しなくて不妊治療を受けていたそうだ。
「でも今回で妊娠できるってわかっただけよかった。あなたは私より若いんだから
 また、頑張って。元気でね」
と言って帰っていった。
あれから4年が経って、私も2歳の子供がいます。
久しぶりに彼女の事を思い出して泣いてしまった。どうもありがとう。
長文失礼しました。